変換効率
電気を蓄えるバッテリー
これらにはエネルギー変換効率という数値があるのをご存知だろうか?
平たく言えばどれだけ効率よくエネルギーを取り出せるかという数値です
具体例を出しましょう
電気を100貯められるバッテリーがあります
このバッテリーの変換効率は95%であるとしましょう
そうするとこのバッテリーは100貯めた電気のうち95を電気として外部に放出することができます
これが変換効率です
自作PC等を嗜んでいる人ならわかりやすい話だと思います
ブロンズとかプラチナとかあるあれです
残りの5はどこに行ったかというと、まぁいろいろとありますが熱エネルギーになることがほとんどなんじゃないでしょうか
専門的に学んでいるわけじゃないので熱以外のエネルギーに変換されてるかもしれませんが一般的にはほぼ熱になってるんじゃないでしょうか
次は人の話をします
今度はとあるゲームで勝ちたいという目標を立ててプレイする人が3人いるとしましょう
A.一人にはいろいろなゲームをプレイしている経験からセンスがあり向上心もあります
B.一人にはこのゲームが初めてであるためセンスといえるものはありませんが誰よりも向上心があります
C.一人には初心者ではありますが上の二人に上げたようなセンス、向上心の類があるとは言えません
そんな三人が同じ試合に出ました
同じ試合に出ているので3人が得られる経験は同じ量であると言えます
この一回の試合で三人はそれぞれ100の経験を得ました
さて、この試合から三人が得たものは全く同じ量であるといえるでしょうか
先に上げたバッテリーと同様に人間の経験にも変換効率といえるものがあると僕は思います
A,B,Cの変換効率をそれぞれ100,90,45であるとすると
10回試合を行った段階で三人の得た総経験は
A:1000
B:900
C:450
となります
つまりこの3人、同じ量の経験をしているにも関わらずそれを変換し自分の中に経験値として蓄えている量が全然違うのです
もし、自分の中に蓄えた経験値がそのまま自分の戦闘力に直結しているとしたら?
この3人のうち、少なくともA,BとCの間での成長速度には大きな差が出ることになります
この変換効率、完全に個人差がある領域ではあるので一概には言えないのが難しいところです
しかし、同じ初心者であるにもかかわらずBとCの効率には45もの差があります
BにあってCにないもの
言わずともわかると思いますがそれは向上心です
向上心という言葉を使ってはいますがどれだけ本気で取り組んでいるかともいえるでしょう
Aのようにセンスや経験があれば、息をするようにすべてを自分の経験にしていくでしょう
BはAのようなセンスはなくとも、人一倍向上心があるので同じ初心者のCが気付かない経験に気付き自分のものにしていきます
そしてこの向上心、誰でも持つことができます
もちろん気付く能力にも個人差がありますが誰でもある程度の効率、この例でいえばCでも70,80といった効率にたどり着くことはできると思っています
そしてAやBに追いつくために効率の違いで足りなくなる分の経験は試合数の母数を増やすことで補うことができます
また一つの試合から自分と他の2人が得る経験は違うものであることも考えられます
得た経験を共有することで加算的に自分が吸収する経験値を増やすこともできるでしょう
自分の行動次第で経験値はいくらでも得ることができるでしょう
100受け取ったエネルギー、いくつまで変換できるでしょうか